プロフィール:大学卒業後、キャビンアテンダントとして仕事でもプライベートでも世界を旅するトラベラーに。退職後はベンチャー企業や上場企業で社長秘書業務やイベント企画等を担当、2008年にウエディングプランナーとしてエリスブライダルを設立。
はじめまして、エリスブライダルの杉田です。長文になりますが私とエリスブライダル株式会社の紹介をさせていただきます。
「エリスブライダル」起業のきっかけは、私自身がセブ島にて結婚式を行ったことです。大好きな海の近くで挙式した満足感と「こういうサービスが欲しかった」というブライド(花嫁)としての思いが、創業の思いです。日本から近く海の美しいセブ島はスキューバダイバーに人気の島でしたが、ウエディングデスティネーションリゾートしての知名度は低く、日本の会社でセブ島挙式を取り扱う会社はほとんどありませんでした。エリスブライダルはセブ島ウエディングのパイオニアとして設立、たくさんのカップル・ご家族にご利用いただきました。
ここまでの道は決して簡単ではありませんでした。フィリピンにて日本人のお客様にご安心・ご満足いただけるサービスを提供することは非常に困難でありました。ゲストの人数が100人200人が当たり前のフィリピンの挙式会場にとって、「親族や親しい友人だけの小さな結婚式」という概念を理解をしてもらうのに時間がかかりました。今でこそ、少人数でも素敵な結婚式ができるプランが各ホテルにありますが、実は私が(会場と交渉のうえ)創ったものも少なくないのです。
結婚式に必要なスタッフを探すのにも苦労しました。腐ったキャベツのようなブーケを持ってきた花屋、カメラの充電がないカメラマン、原色ベタ塗り北斗の拳的メイク・・・・。2時間遅刻は当たり前の文化・・・。そんななかで、ポテンシャルの高い人物を見つけ、教え、時にはこちらが教わり、時間をかけて築いてきました。
妊娠・育児で仕事をセーブしていた間に大変なことがありました。元従業員に顧客や取引先の情報を持ち出され、セブに進出してきた後続の同業他社に横流しされました。苦労して築いたモデルをコピーされ、自分が育てた人材を引き抜かれ、取引先や顧客へ「エリスはつぶれたのでうちが引き継ぎ」とうそぶかれ大変に気分の悪いものであったと同時に個人情報・会社の機密情報の漏洩を起こしたことを反省・大変申し訳なく思っています。
2020年3月、フィリピン政府のコロナウィルス感染症対策により日本-セブ島の飛行機が突然欠航になり、結婚式も中止になったうえに日本に帰国できないなどの事態も発生しました。海外に特化した結婚式事業者にとって、あまりにも長いコロナ禍でしたが、その間もお客様やいろいろな方に支えていただきました。
つらく苦しいことがたくさんありました。しかし、お客様に喜んでいただいた素晴らしい思い出、たくさんの結婚式を成功させた嬉しさのほうが多くあります。セブ島専門のつもりでしたが、お客様からのご要望でタイやマレーシアのリゾート地も取り扱うようになり、またハワイ・グアムといった海外挙式全体のご相談も承れるようになりました。創業当初は「リピーターのいないビジネス」だと思っていましたが、ご友人やご親族をご紹介いただいたり、結婚1周年や10周年のイベント、お子様とのファミリー旅行のプランをお任せいただいたり、楽しいお仕事をさせていただいています。
エリスブライダルはとてもとても小さな会社です。「大手の会社に比べると不安」という方もいらっしゃるかと思いますが、 大きな組織ではできないサービスを提供しており、世界各地のお客様から「エリスブライダルにして良かった」と高い評価をいただいております。 皆様にとっての大切なご旅行、そしてウエディングというイベントに、私どもがお力添えさせていただければ幸いでございます。